NIHスケールで評価する脳卒中の重症度
概要
米国心臓協会によると、米国では毎年約795,000人が脳卒中を発症しています。国立衛生研究所(NIH)が策定した脳卒中スケール(NIHSS)は、症状の重症度を詳細に評価し、最適な治療方針を決定する第一歩となります。
測定項目
NIHSSは15項目で構成され、以下の項目を評価します。
- 意識レベル(覚醒度、質問への回答、指示への従順)
- 視野障害
- 顔面の麻痺
- 四肢の筋力低下または麻痺
- 四肢協調性の欠如
- 感覚(刺激への反応)
- 言語能力
各項目は0〜5の数値で採点され、0は正常(損傷なし)を示します。スケールは印刷用フォームとして提供され、視覚補助資料や各項目の記録欄が含まれています。
実施時間と頻度
1人あたりの評価は10分未満で完了します。評価は最低5回実施することが推奨されます。
- 基準評価(症状出現後の最初の評価)
- 治療開始後2時間
- 症状出現後24時間
- 症状出現後7〜10日
- 症状出現後3か月
重要性
早期発見は脳卒中治療の成功に不可欠です。NIHSSは脳卒中の重症度を標準化された数値で示すとともに、回復過程の評価指標としても活用できます。
