脳卒中の予後と回復の見通し
脳卒中は、脳への血流が遮断される虚血性卒中と、血管から出血する出血性卒中の2種類に大別されます。予後は卒中のタイプ、障害を受けた部位、そして発症後に起こる合併症の有無によって大きく左右されます。全体としては約75%の生存率が報告されていますが、後遺症や再発のリスクは無視できません。
統計
- 虚血性卒中は30日以内の死亡率が約8%と比較的低く、治療後の回復も期待できます。
- 出血性卒中は30日以内の死亡率が40~80%と高く、特に発症後48時間以内に死亡するケースが約50%に上ります。
永続的な障害
- 言語障害(失語症)や、排尿・排便コントロールの喪失が残ることがあります。
- 半身麻痺(片側麻痺)は脳の損傷部位に応じて起こり、日常生活に大きな支障をきたします。
移動制限と合併症
- 長時間の臥床は深部静脈血栓(DVT)や肺塞栓のリスクを高めます。足の血流をチェックし、定期的に体位変換を行うことが重要です。
- 褥瘡(床ずれ)も発生しやすく、皮膚の呼吸を確保しつつ、2~3時間ごとに姿勢を変えることで予防できます。
再発リスク
- 卒中を経験した人は、5年以内に約25%が再発します。
- 特に発症後30日以内に再卒中を起こす確率は約3%と高く、再発ごとに死亡リスクが上昇します。
身体的な衰弱
- 全身の筋力低下や片側の筋力低下が一般的です。歩行、食事、車の運転、パソコン操作など、日常生活の多くが制限されます。
