小脳卒中が引き起こすロックイン症候群

概要

小脳は頭蓋底の後方、脳幹の上に位置し、筋肉の制御・運動・協調・平衡を司ります。小脳に起こる脳卒中は、軽度の運動障害や平衡感覚の乱れから、重症例ではロックイン症候群という極端な状態を引き起こすことがあります。

影響

小脳卒中は他部位の脳卒中に比べて頻度は低いものの、発症部位に応じて重篤な障害が生じます。主な症状は協調運動障害(アタキシア)、めまい(めまい感)、頭痛、嘔吐などです。

特徴

ロックイン症候群は、眼球運動を除く全身の筋肉が麻痺し、意思はあるものの自力での動作や会話ができなくなる状態です。患者は目の動きだけで意思伝達を行います。

結果

小脳の重度卒中は筋肉制御を根本的に失わせ、稀ではありますがロックイン症候群を引き起こすことがあります。これは外傷性脳損傷の一形態とみなされます。

予後

ロックイン症候群に対する標準的な治療法は確立されていません。機能的神経筋刺激などで筋反射を電気的に誘発する方法がありますが、運動機能の回復は極めて限定的で、期待できないとされています(米国国立神経疾患研究所)。

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