脳梗塞の診断

脳梗塞(脳卒中、脳血管障害)は、脳への血流が遮断または減少し、脳細胞が死滅する状態です。緊急の医療処置が必要で、早期治療が後遺症や合併症を最小限に抑えます。診断は、リスク要因、症状の有無、身体診察、画像検査を総合的に判断して行われます。

種類

  • 脳梗塞は主に「虚血性」「出血性」「一過性虚血発作(TIA)」の3つに分けられます。虚血性脳卒中は最も一般的で、血栓や動脈硬化により血流が著しく低下します。出血性脳卒中は脳内の血管が破裂または漏れ出すことで起こり、高血圧や動脈瘤が主な原因です。TIA は数分から数時間続く一時的な血流低下で、症状は数分で消失しますが、今後の脳梗塞リスクを示す警告サインです。

リスク要因

  • 主なリスク要因は、55歳以上、高血圧、コレステロールやホモシステインの高値、喫煙、糖尿病、肥満、心血管疾患、脳卒中やTIAの既往・家族歴、経口避妊薬やホルモン療法、過度の飲酒、違法薬物使用です。女性は男性より脳卒中で死亡する確率が高く、アフリカ系アメリカ人は他の人種に比べて罹患率が高いと報告されています。

症状とサイン

  • 典型的な症状は、めまい、平衡感覚の喪失、協調運動障害、構音障害、片側の麻痺やしびれ、視覚障害(ぼやけや二重視)、突然の激しい頭痛です。頭痛に頚部硬直や眼間痛、顔面痛、嘔吐、意識消失が伴うこともあります。TIA は数分から24時間続き、将来の脳梗塞を予告するサインとなりますが、多くの場合脳梗塞は予兆なしに発症します。

身体診察

  • 診断では、リスク要因の確認、意識レベルや神経学的評価、血圧測定、症状の出現時間や持続時間に関する問診が行われます。必要に応じて、血液検査で全血球数、コレステロール、ホモシステインの測定も実施します。

画像検査

  • 画像検査は脳梗塞の有無や部位を明確にするために重要です。主な検査は以下の通りです。

    • 頸動脈エコー:頸動脈の狭窄を評価
    • 血管造影(アリオグラフィー):血管のX線画像を取得
    • CTアンギオグラフィー:脳と頸部血管の3次元画像を提供
    • MRI(磁気共鳴画像):脳の詳細な3次元像を取得
    • 心エコー(心臓超音波):心臓の構造と血栓の有無を確認

    すべての検査が全員に必要なわけではなく、患者の状態や疑われる病態に応じて最適な検査や組み合わせが選択されます。

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