ラクナ(小血管)脳梗塞の残存後遺症と予後

ラクナ脳梗塞は、脳の主幹動脈から分岐した小さな血管が閉塞することで起こります。これにより脳の限られた領域の細胞が障害を受け、特定の脳組織が壊死することがあります。2008年のデータによれば、米国の虚血性脳卒中の約25%がラクナ脳梗塞でした。虚血性脳卒中とは、血管が閉塞または破裂することで血流が阻害されるタイプの脳卒中です。ラクナ脳梗塞は高血圧が主な原因とされています。

最も一般的な残存症状

最も一般的な残存症状は「純粋運動性脳卒中」と呼ばれます。患者は顔、腕、脚の著しい筋力低下や、場合によっては完全な麻痺を示すことがあります。麻痺は四肢全体に及ぶこともあれば、部分的に限られることもあります。また、舌や口腔の筋肉の制御が失われるため、はっきりとした発話や嚥下が困難になることがあります。ただし、理解力は通常保たれます。

よく見られる症状

協調運動障害も頻繁に見られます。歩行が不自然になったり、四肢の筋力が著しく低下したりします。特に脚に影響が出やすく、腕よりも足の方が症状が顕著です。また、めまいやバランス感覚の障害も生じることがあります。症状は発症後数時間以内に現れることもあれば、数日間にわたって徐々に出てくることもあります。

その他の可能性のある症状

感覚障害として、深さや距離の知覚が低下することがあります。また、構音障害(ディスアーシア)や「不器用手症候群」と呼ばれる、ペンや鉛筆を正しく操作できなくなる症状も見られます。さらに、視力低下や視覚障害が起こることも報告されています。

再発リスクと予後

一度のラクナ脳梗塞を経験した後も、再発のリスクは残ります。オンラインジャーナル『Journal of Neurology, Neurosurgery and Psychiatry』の研究によれば、糖尿病や高血圧を合併している患者は再発率が高いことが示されています。ラクナ脳梗塞自体が致命的になることは稀ですが、複数回の発作を繰り返すと感情が不安定になったり、軽度の記憶障害や判断力の低下が見られることがあります。急性期を過ぎれば、予後は比較的良好で、リハビリテーションや薬物療法に良好に反応します。

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