脳卒中後の関節可動域エクササイズ
脳卒中を経験した方は、四肢の関節可動域が低下しがちです。可動域が狭まると、すでに損傷した筋肉がさらに萎縮し、日常生活に支障をきたします。ストローク後に関節可動域エクササイズを行うことで、筋萎縮を防ぎ、通常の生活を取り戻す手助けができます。これらのエクササイズは、脳卒中を経験していない方でも日常のストレッチとして活用できます。
壁を使った手の上げ運動(Hand Wall Climbing)
- 壁から約15〜30センチ離れ、手のひらを壁につけて肘を曲げます。
- 可能な限り手を壁に沿って上へ滑らせ、5秒間キープします。
- 肩の高さまで戻り、これを1回とカウントします。
- 1日10回を目安に行い、慣れたら20回まで増やしましょう。
- 立位が不安な場合は椅子に座り、椅子を壁に近づけて同様に手を上げます。
背中をかく運動(Back Scratcher)
- 足を肩幅に開いて立つか、座位でも構いません。
- 片方の手を背中の下側に回し、腰のあたりで曲げます。
- 手を上方へ伸ばし、首の付近まで動かします。
- 反対側の手も同様に行い、できるだけ体の反対側まで伸ばします。
- 自力で動かせない場合は、介助者や理学療法士に手を動かしてもらいましょう。
脚のペダリング運動(Pedaling)
- 仰向けに横になり、両足を空中に持ち上げます。
- 深呼吸してリラックスし、必要なら介助者に足を支えてもらいます。
- 足を自分が快適に感じる速度で回転させます。最初は5分間を目安に。
- 無理に速く回しすぎないよう注意し、徐々に10分程度まで時間を伸ばします。
これらのエクササイズは、痛みや違和感がない範囲で行い、必要に応じて医療専門家の指導を受けてください。
