心臓と脳卒中に関する事実
脳卒中はしばしば「脳の発作」と呼ばれます。これは心臓発作と同様に、血流不足が原因とされるためです(米国疾病予防管理センター)。心臓と脳は異なる器官ですが、心臓の状態は脳卒中のリスクに大きく影響します。心臓を健康に保つことで、この命に関わる疾患を予防できるのです。
種類
米国心臓協会によれば、心臓発作は米国での死亡原因第1位であり、脳卒中は第3位です。世界保健機関は脳卒中を心血管疾患の一種として分類しています。
脳卒中は、脳への血流が一部で遮断されるか、脳周辺の血管が破裂することで起こります。主なタイプは以下の3つです。
- 虚血性脳卒中:最も一般的で、動脈にコレステロールや脂質からなるプラークが蓄積し、血流が阻害されることで発生します。
- 出血性脳卒中:脳の近くの血管が破裂し、出血が起こります。
- 一過性脳虚血発作(TIA):いわゆる「ミニストローク」。症状は24時間以内に消失し、後遺症は残りませんが、将来的な本格的脳卒中の警告サインとなります(CDC)。
症状
脳卒中は65歳以上の方に多く見られますが、CDCは年齢に関係なく発症する可能性があると指摘しています。
米国心臓協会が示す警戒サインは次の通りです。
- 体の片側の急激なしびれ・脱力
- 突然の混乱、言語障害、理解困難
- 視力の急激な低下
- 協調運動障害、めまい、歩行困難
- 突発的な激しい頭痛
これらの症状は一度に、あるいは急速に現れることがあります。
リスク要因
脳卒中と心疾患はリスク要因が密接に関連しています。CDCによれば、心疾患を抱える人は脳卒中のリスクが高まります。心疾患は動脈硬化、プラーク形成、血栓の発生を促し、これらが脳卒中を引き起こすからです。共通する主なリスク要因は以下の通りです。
- 高血圧
- 高コレステロール血症
- 喫煙
- 糖尿病
- 過度なアルコール摂取
- 遺伝的要因
治療
血流が遮断されたことによる脳卒中は、血栓溶解薬で血栓を除去する治療が行われます(CDC)。リスクが高い人は血栓形成を防止する処方薬を使用することが推奨されます。また、手術やカテーテル治療も予防・治療の選択肢です。
影響
脳卒中は日常生活に大きな影響を及ぼします。体の片側が麻痺したり、運動機能が制限されたりします。また、認知・言語・感情表現能力が低下することもあります。さらに、一度脳卒中を経験した人は再発リスクが高くなることが知られています(CDC)。
予防
心臓を健康に保つことは脳卒中予防の鍵です。具体的な対策は次のとおりです。
- 高血圧・高コレステロールは医師の指導のもとで適正値にコントロールする
- 体重管理:果物・野菜・低脂肪食品を中心とした食事に切り替える
- 禁煙・適度な飲酒(過度なアルコールは避ける)
- 糖尿病は血糖値を安定させる
- 定期的な運動を取り入れる
- 心房細動などの心疾患がある場合は、専門医の治療を受ける
健康な心臓は血管を健やかに保ち、脳卒中のリスクを低減します。
