脳の動脈が徐々にプラークで詰まり、硬くなる状態を「頭蓋内動脈硬化(intracranial atherosclerosis)」と呼びます。血中の余分な脂肪やコレステロールが血管壁に沈着し、血流が阻害されると、症状が出る前に脳卒中を引き起こすことがあります。
リスク要因
- 喫煙、肥満、コレステロールや血糖の上昇、高血圧などの生活習慣病
- 既往の脳卒中や心血管疾患、家族歴がある場合
- アフリカ系アメリカ人、アジア系、ヒスパニック系などの人種的要因
診断方法
脳の血流状態を評価することで診断が行われます。主な手法は以下の通りです。
- CTやMRIなどの画像診断(血管造影)
- 超音波(頸動脈エコー)や血流測定
多くの場合、症状が出て脳卒中が起きて初めて発見されます。
非外科的治療
動脈硬化の進行を遅らせるための生活習慣改善と薬物療法があります。
- 体重管理、低コレステロール・低脂肪食、定期的な運動、禁煙
- 血圧・コレステロール降下薬(ACE阻害薬、スタチンなど)
- 血小板凝集抑制薬(アスピリン等)や抗凝固薬で血栓リスクを低減
外科的治療
重度の血管閉塞がある場合、血管を再開させる手術が検討されます。
- バルーン血管形成術(アンジオプラスティ)— プラークを押しつぶす
- ステント留置術— ワイヤーメッシュで血管を支えて血流を確保
考慮すべき点
症状が出にくいため正確な罹患率は不明ですが、米国国立脳卒中協会のデータ(2009年)によれば、毎年約7万人が脳血管の狭窄や閉塞に起因する脳卒中を経験しています。リスクが心配な方は早めに医師に相談しましょう。
