ストロークボリュームと心拍出量の関係
概要
ストロークボリューム(1回拍出量)と心拍出量(拍動数)は、ほぼ正比例の関係にあります。つまり、ストロークボリュームが大きくなると心拍出量も増加し、逆に小さくなると心拍出量も減少します。
基本概念
ストロークボリュームは、心臓が1回の収縮で送り出す血液量です。一方、心拍出量は1分間に心臓が拍動する回数(心拍数)を指します。心拍数とストロークボリュームの両方が合わさって、1分間に全身へ送り出される血液量(心拍出量)が決まります。
フランク=スターリングの法則で見る関係
この関係は、心臓のフランク=スターリング法則で説明できます。法則は「心筋の収縮力は心臓への前負荷(preload)に比例する」と述べています。前負荷とは、心臓が収縮前に受け入れる血液量のことです。
前負荷が増えると心筋の収縮力が高まり、結果としてストロークボリュームが増大します。ストロークボリュームが増えると、同じ心拍出量を維持するために必要な心拍数は低くても済むため、心拍出量全体が増加します。
臨床的意義
ストロークボリュームと心拍出量の関係を理解することは、心臓の機能を評価し、心疾患の診断・治療に役立ちます。医師はこの知識を基に、患者の心拍数や血液量の変化を適切に管理し、最適な治療方針を立てることが可能です。
