グレーブス病と甲状腺機能障害について
概要
グレーブス病は自己免疫疾患で、免疫系が誤って甲状腺に結合する抗体を産生し、甲状腺を過剰に刺激します。その結果、甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、代謝が亢進する「甲状腺機能亢進症(バセドウ病)」が引き起こされます。
主な症状
過剰な甲状腺ホルモンにより、以下のような症状が現れます。
- 心拍数の増加・動悸
- 不安感・緊張感
- 体重減少(食欲は変わらないことが多い)
- 呼吸が速くなる
- 暑さに対する不耐性
- 眼球突出や眼の充血などの眼症状
- 女性の場合、月経不順や不正出血
治療法
グレーブス病の治療は、甲状腺ホルモンの過剰産生を抑えることを目的とします。主な選択肢は次のとおりです。
- 抗甲状腺薬(チアゾリジンやメチマゾール)でホルモン合成を抑制
- 放射性ヨウ素療法:甲状腺組織の一部を破壊し、ホルモン産生を減少させる
- 外科的甲状腺全摘または部分摘出:薬物療法が効果が不十分な場合に実施
治療方針は患者さんの年齢、症状の重症度、妊娠希望の有無などを総合的に判断して決定します。
