ステージIV結腸がんの治療法

がんは転移の程度により5段階に分類されます。ステージIV結腸がんは、がんが肺、肝臓、卵巣、腹膜などの遠隔臓器へ広がった状態を指します。ステージIVでも根治を目指す治療法があり、手術、化学療法、放射線療法、薬物療法などが組み合わせて行われます。

手術

ステージIVの結腸がんに対しては、腫瘍がある結腸部分を切除する「部分切除」や、腸の通過を確保するための「人工肛門造設(ストーマ)」が行われます。手術の主な目的は、局所的な合併症や腸閉塞を防ぐことです。腫瘍を切除した後、残った健康な結腸を再接続します。腫瘍が広範に転移している場合は、腸鏡検査中にステント(空洞の金属またはプラスチックチューブ)を留置し、閉塞を回避することもあります。

化学療法

肝転移が5個未満など限られた数の場合は、外科的に切除できることがありますが、多数または大きすぎる転移は手術だけでは除去できません。そのため、まず化学療法で腫瘍を縮小させ、手術適応を高めることが一般的です。化学療法は経口投与や静脈内注射で全身に薬剤を届ける「全身化学療法」と、肝臓など特定部位に直接薬剤を注入する「局所化学療法」に分かれます。肝動脈化学塞栓術(TACE)は、肝動脈を閉塞しながら抗がん剤を局所に投与する治療法で、ステージIV結腸がんの肝転移に有効です。手術後にも肝動脈内に薬剤を注入し、再発リスクを低減させます。

放射線療法

進行した結腸がんでは、放射線でがん細胞を破壊し、腫瘍の縮小や疼痛などの症状緩和を目的とします。根治を目指すものではなく、症状コントロールが主な狙いです。

これらの治療は単独で行うこともありますが、患者さんの状態や転移の範囲に応じて、複数の治療を組み合わせた総合的なアプローチが推奨されます。

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