排泄系の障害と主な疾患

排泄系は、細胞代謝で生じた老廃物を体外へ排出するシステムです。特に窒素系老廃物であるアンモニアが主に除去されます。排泄系は腎臓、膀胱、尿管、尿道の四つの主要部位から構成され、腎臓で老廃物が濾過され尿として生成されます。

腎炎(ネフリティス)

腎炎は腎臓の糸球体(ネフロン)に炎症が起こる疾患で、別名ブライト病とも呼ばれます。原因は化学物質(例:松脂)や猩紅熱・はしかなどの感染症による毒素です。主な症状はむくみ、尿量減少、顔色の蒼白です。

腎盂腎炎(ピエロネフリティス)

腎盂腎炎は腎盂や腎実質の結合組織に炎症が生じる疾患です。最も一般的な原因は細菌感染で、ウイルス感染、妊娠、腫瘍も関与します。頻尿、発熱、腰痛・寒気が主な症状で、血流や尿路からの感染がきっかけとなります。

膀胱炎(システィティス)

膀胱炎は膀胱の炎症で、主に尿道から侵入した細菌が原因です。頻尿、骨盤部の痛み、恥骨上部の痛み、血尿が典型的な症状です。女性に多く見られます。

尿道炎(ウレトリティス)

尿道炎は尿道の炎症で、細菌感染が主因です。性行為感染症の淋病が代表的です。男性に多く、排尿時の灼熱感、勃起時の痛み、分泌物が見られます。

腎結石

腎結石は酸性塩の結晶が細菌などの異物に付着して形成されます。結石が尿管を塞ぎ、強い側腹部・背部の痛みや排尿時の痛みを引き起こします。尿が濁る、悪臭がする、吐き気、頻尿も伴うことがあります。

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