新生児の水腎症の治療法は?

事実

排尿に関わる主な臓器は腎臓、膀胱、尿管、尿道の4つです。腎臓で尿が作られ、尿管を通って膀胱に貯められ、尿道から排出されます。この流れに異常があると水腎症と診断されます。なぜ一部の赤ちゃんに先天的な異常が起きるのかは不明で、妊娠中の母体の行動と直接結びつく証拠はありません(ボストン小児病院)。

重要性

男性に約4〜5倍多く見られ、単側または両側の腎臓に発症します。以前は3〜4歳になるまで診断されないことが多かったですが、超音波検査の普及により胎児期の診断が増え、早期に治療できるようになりました。

種類

水腎症は重症度を1〜4段階で評価し、4が最も重いとされます。主な原因は次の3つです。

  • 膀胱尿管逆流(VUR):膀胱から尿管、腎臓へ逆流する。
  • 閉塞性でない水腎症:腎機能に影響がない腫れ。
  • 尿腎盂接合部閉塞(UPJ):腎臓と尿管の接合部が狭く、曲がっている。

検査方法

経過観察や治療効果の判断のために以下の検査が行われます。

  • 腎臓超音波:腎臓の大きさ・形状・異常を画像で確認。
  • 排尿時膀胱尿道造影(VCUG):カテーテルで膀胱に造影剤を注入し、尿の流れをX線で撮影。
  • 静脈性尿路造影(IVP):造影剤を静脈注射し、X線で尿路全体を観察。
  • 腎シンチグラフィー:腎機能と閉塞の程度を評価。

治療法

すべての症例で尿路感染予防のため抗生物質が投与されます。軽症(グレード1〜3)は経過観察が主で、自然に改善することが多いです。グレード4の重症例や症状が進行する場合は手術が必要です。

手術の選択肢には、腎盂尿管接合部の拡張術や、尿管の狭窄部の切除・再建が含まれます。手術前に腎臓にドレーン(ネフロスモチューブ)を留置し、腫れを抑えることもあります。手術後は再度超音波やシンチグラフィーで経過を確認し、再発がないか継続的に観察します。

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