男性の尿路感染症(UTI)の症状と対策

症状

男性のUTIは初期には自覚症状がほとんどなく、定期的な尿検査で初めて判明することが多いです。最初に現れる兆候としては、尿が濁っている、悪臭がする、夜間頻尿などがあります。感染が進行すると、陰茎先端に痛みを伴う排尿痛や性交時の痛みが出ることがあります。発熱や寒気を伴う場合は腎臓へ感染が広がっている可能性があり、速やかな医療介入が必要です。

診断

まず医師は尿検査(尿沈渣・尿比重・硝酸塩)を行い、赤血球・白血球の有無や細菌の兆候を確認します。感染が疑われる場合は、培養検査を実施して原因菌と薬剤感受性を特定します。再発性の場合は、超音波検査や膀胱鏡検査(シストスコピー)で膀胱や前立腺の異常を詳しく調べることがあります。

前立腺炎との関係

男性のUTIはしばしば前立腺炎を合併しています。慢性前立腺炎は再発性UTIの原因となり、長期的な管理が必要です。また、前立腺肥大(良性前立腺肥大=BPH)は尿道を圧迫し、尿の排出が滞ることで細菌感染や膀胱結石のリスクを高めます。

治療

UTIは抗生物質で比較的容易に治療できます。代表的な薬剤はアモキシシリン、セフェム系、ドキシサイクリン、ニトロフラントイン、キノロン系(シプロフロキサシン、レボフロキサシン)などです。排尿時の灼熱感や頻尿が強い場合は、ピリジウム(フェノジン)で症状緩和が可能です。前立腺炎が疑われる場合は、キノロン系が第一選択となります。

予防

UTI予防の基本は十分な水分摂取です。脱水を防ぎ、膀胱を常に洗浄することで細菌増殖を抑えます。クランベリージュースやクランベリーサプリは尿中の酸性度を上げ、細菌の付着を阻害するとされています。ビタミンC(アスコルビン酸)を含む果汁も同様の効果が期待できます。

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