高齢男性における尿路感染症の主な原因は?

男性は女性に比べ尿路感染症(UTI)の頻度は低いですが、加齢に伴う様々な要因により高齢男性は感染リスクが高まります。特に介護施設などで寝たきりの状態が続くと、UTIはほぼ避けられないと言えるでしょう。

膀胱筋の衰え・失禁

年齢とともに膀胱の筋肉が弱くなり、完全に排尿できないことがあります。その結果、膀胱内に残尿がたまり、細菌の増殖温床となります。筋力がさらに低下すると失禁に至り、尿が皮膚に付着して感染リスクが大幅に上昇します。

会陰部の清拭不備

会陰部(性器と肛門の周囲)を清拭する際は、前から後ろ、あるいは性器から肛門へ向かって拭くことが重要です。逆方向に拭くと肛門内の大腸菌が尿道へ移動し、感染を招きます。包茎の男性は、排尿後に包皮の下までしっかり洗浄しないと、残尿がたまり細菌が侵入しやすくなります。

カテーテルの使用

失禁対策としてカテーテルを装着することがありますが、適切に管理しないと逆にUTIのリスクが増します。排便時に便がカテーテルに付着しやすく、尿道へ細菌が入り込む原因となります。使用後は毎回徹底的に洗浄し、医師の指示通り定期的に交換する必要があります。

前立腺肥大

前立腺が肥大すると尿道が圧迫され、尿の流れが妨げられます。また、前立腺は抗菌作用のある分泌物を出す役割がありますが、肥大や炎症によりその機能が低下し、細菌が尿路に侵入しやすくなります。

腎臓結石

腎臓結石が尿路を塞ぐと、尿の排出が滞り残尿が残ります。残尿は細菌の増殖を促し、感染につながります。脱水や過去の腎臓感染歴がある高齢男性に結石は特に多く見られます。

以上の要因が重なることで、高齢男性は尿路感染症にかかりやすくなります。適切な清拭、カテーテル管理、前立腺や結石の治療が予防の鍵です。

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