動静脈瘻(AVフィステュラ)に関するFAQ
動静脈瘻の症状は?
通常、血液は動脈から毛細血管を通り静脈へと流れ、組織に酸素と栄養を供給します。動静脈瘻があると、血液が直接動脈から静脈へ流れ、毛細血管が迂回されるため、組織が酸素や栄養不足に陥ります。症状は瘻の部位や大きさによって異なります。肺、脚、脳、腕などにできることがあります。小さな瘻はほとんど症状がなく、定期的な経過観察で済むことが多いです。一方、比較的大きな瘻では皮膚の青紫変化、血痰、呼吸困難、鼻血などが見られます。
動静脈瘻の原因は?
先天的に動静脈瘻を持つ人もいます。遺伝性疾患であるレンデウスラー・ウェーバー症候群(遺伝性出血性毛細血管拡張症)は、血管が異常に形成されやすくなることが知られています。また、刺傷や銃創など、静脈と動脈が近接する部位への外傷でも後天的に瘻ができることがあります。腎機能が低下した患者に対しては、血液透析を容易にするために医師が意図的に動静脈瘻を作製します。
動静脈瘻の治療法は?
小さな瘻は経過観察で管理します。治療が必要な場合、瘻部位近くの動脈にカテーテルを挿入し、ステントを留置して血流を再配向する方法があります。カテーテルやステントで対応できない場合は外科手術が検討されます。
治療せずに放置した場合は?
放置すると重篤な合併症を引き起こす恐れがあります。大きな動静脈瘻は血圧低下を招き、心臓が血液を送り出す負荷が増えることで心不全に進行します。また、血流が乱れることで血栓ができやすくなり、脳卒中、肺塞栓、深部静脈血栓症などのリスクが高まります。
