膀胱感染症の治療に用いられる抗生物質は?

膀胱感染症(尿路感染症、膀胱炎)は、皮膚や腸内に常在する大腸菌などの細菌が尿路に侵入して起こる炎症です。症状には頻尿や排尿時の痛み、尿の濁りなどがあります。適切な抗生物質治療により、ほとんどのケースで速やかに回復します。

トリメトプリム(Trimethoprim)

トリメトプリムは膀胱感染症の第一選択薬として広く処方されます。商品名は「プロロプリム」「モノトリム」「トリプリム」など。耐性菌が少ないため効果が高いですが、ドフェチリド、メトトレキサート、シクロスポリンとの併用は危険な相互作用を起こすため避ける必要があります。

トリメトプリム/スルファメトキサゾール(Trimethoprim/Sulfamethoxazole)

商品名は「バクトリム」「セプトラ」「コトリム」など。経口投与と注射の両方が可能で、細菌のタンパク質合成の二段階を阻害し、増殖を抑えます。投与後約24時間で効果が現れますが、ワルファリン、プロカインアミド、スルホニル尿素系薬剤と併用すると重篤な副作用を引き起こす可能性があります。

アモキシシリン(Amoxicillin)

ペニシリン系抗生物質で、耳感染症や淋病、肺炎などにも使用されます。経口の液体懸濁液または錠剤で投与し、空腹時に服用すると吸収が良くなりますが、食後でも問題ありません。経口避妊薬の効果を低下させるため、妊娠を避ける場合は別の避妊方法が必要です。また、メトトレキサート、プロベネシド、テトラサイクリン系薬剤との併用は避けてください。

ニトロフラントイン(Nitrofurantoin)

商品名は「マクロビッド」「マクロダンティン」。細菌の細胞壁合成を阻害し、増殖を抑えます。経口の液体懸濁液で服用し、食事やミルクと一緒に摂取すると胃腸への刺激が軽減されます。プロベネシドやマグネシウム塩との併用は避けましょう。副作用として尿がオレンジ色や茶色に変色することがありますが、薬の効果に影響はありません。

アンピシリン(Ampicillin)

商品名は「アンピシリンナトリウム」「プリンシペン」。細菌の細胞壁合成を阻害し、殺菌します。空腹時に服用するのが望ましいですが、必要に応じて食後でも服用可能です。アロプリノール、アテノロール、テトラサイクリン系薬剤との併用は重篤な副作用を引き起こすため禁忌です。また、経口避妊薬の効果が低下することがあるため、他の避妊法と併用してください。

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