原因

尿路感染症は、主に腸内に常在する大腸菌(E. coli)などの消化管細菌が、排尿後に尿道口に付着し、増殖することで発症します。体内から完全に排除されずに残った細菌が尿道に留まると、感染が進行します。

主な症状

症状が出ない人もいますが、一般的に以下のような症状がみられます。

  • 排尿時の灼熱感
  • 頻尿(尿量が少なくてもトイレに行きたくなる)
  • 尿が赤みを帯びる、濁る
  • 倦怠感
  • 骨盤部の圧痛

抗菌薬による治療

最も一般的な治療法は抗菌薬の服用です。薬の種類や症状に応じて、1日1回または2回、1~2週間の期間で服用します。症状が改善しても、処方された全期間を完了することが再発防止に重要です。

代表的な抗菌薬例:アモキシシリン、アンピシリン、トリメトプリムなど。

合併症が起きた場合の治療

尿路感染症が放置されると、膀胱(膀胱炎)や腎臓(腎盂腎炎)へと感染が拡大します。膀胱炎や腎盂腎炎になると、より強力な抗菌薬が必要となり、投薬期間も長くなります。重度の腎盂腎炎では、腎機能障害を防ぐために入院治療が求められることがあります。

治療中の生活上の注意点

  • 水分を十分に摂取する(特に水やクランベリージュース)。クランベリージュースは細菌が尿道粘膜に付着するのを抑えるとされています。
  • 辛い食べ物、アルコール、喫煙、コーヒーは刺激が強いため控える。
  • トイレは我慢せず、定期的に排尿することで細菌の増殖を防ぐ。