ハンタウイルス感染の診断手順は?
1. 病歴と身体診察
医師は患者の旅行歴やげっ歯類との接触、症状を聞き取り、発熱、咳、呼吸困難、臓器不全などの所見を確認します。
2. 検査
a. 血液検査
- 全血球計算(CBC):血小板減少などの異常を評価。
- 血清学的検査:IgM抗体は急性期、IgG抗体は過去または現在の感染を示します。
b. 尿検査
- 尿抗原検査:抗原が早期に検出可能で、抗体がまだ出ていない段階でも診断に有用です。
3. 画像診断
- 胸部X線:肺水腫や肺炎の所見を確認。
- CT検査:胸部・腹部の水分貯留や組織損傷の程度を評価。
4. PCR検査
血液、尿、組織からウイルスRNAを増幅し、ハンタウイルスの有無と株種を特定します。
5. 確定と分離株の同定
初期検査で疑いが出た場合、ウイルスRNA配列解析や特異的血清学的検査で株種を確定します。
6. 鑑別診断
症状が類似する疾患を除外する必要があります。主な鑑別対象は以下の通りです。
- レプトスピラ症
- デング熱
- マラリア
- スクラブ熱
- その他のウイルス・細菌感染症
診断は臨床環境や利用可能な資源により異なりますが、早期発見と適切な支持療法が予後改善の鍵です。
