サイトメガロウイルス感染はどのような症状を示すか?
サイトメガロウイルス(CMV)感染は、免疫状態やウイルス株、感染部位により様々な症状を示します。以下に代表的な臨床像をまとめました。
先天性CMV感染
出生前にCMVに感染した新生児は、軽度から重度まで幅広い症状が現れます。
- 小頭症(頭部が異常に小さい)
- 難聴
- 視力障害
- 発達遅滞
- けいれん
- 肝臓・脾臓の腫大
- 黄疸(皮膚や眼球の黄変)
CMV単核症(CMVモノ)
エプスタイン・バーウイルスによる伝染性単核球症に似た症状が出ます。
- 発熱
- 倦怠感
- リンパ節腫脹
- 咽頭痛
- 筋肉痛
- 頭痛
CMV網膜炎
免疫抑制状態(HIV/AIDS、臓器移植後など)の患者に起こりやすい重篤な眼感染症です。視界のぼやけや飛蚊症が現れ、放置すると失明に至ります。
CMV消化管疾患
胃腸粘膜の炎症や潰瘍を引き起こし、次のような症状が出ます。
- 腹痛
- 下痢
- 吐き気・嘔吐
- 食道炎
- 大腸炎
CMV肺炎
免疫不全患者で肺に感染し、以下の症状がみられます。
- 咳嗽
- 呼吸困難
- 発熱
- 胸痛
その他の症状
- 肝炎
- 心筋炎
- 脳炎
- 骨髄抑制
- ギラン・バレー症候群(筋力低下・麻痺)
- 多発性筋炎
多くのCMV感染は無症状であり、感染していても自覚症状が出ないことが多いです。しかし、免疫抑制状態ではウイルスが再活性化し、重篤な合併症を引き起こすことがあります。早期の診断と適切な治療が重要です。
