黒死病が収束した理由は?

黒死病(ペスト)が完全に終息した決定的な理由は一つではありません。様々な要因が重なり合って感染が減少したと考えられています。

主な要因

  • 衛生と衛生環境の向上:14世紀初頭からヨーロッパで手洗いや石鹸の使用、住居や街路の清掃が進み、病原菌の拡散が抑えられました。
  • 免疫の獲得:ペストに生存した人々は自然免疫を獲得し、次の流行に対する抵抗力が高まりました。
  • げっ歯類(特にネズミ)数の減少:ペスト菌はネズミとノミを媒介します。ネズミ駆除や猫の増加などでネズミの個体数が減少し、感染経路が狭まったと考えられます。
  • 気候変動:ペスト菌は温暖で湿度の高い環境を好みますが、14世紀のヨーロッパは比較的寒冷で乾燥した気候となり、菌の増殖が抑制されました。

なお、黒死病は14世紀以降もヨーロッパやアジアで散発的に発生し続けましたが、初期の大流行ほど深刻ではなく、徐々に一般的な疾患としての頻度は低下していきました。

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