喉の痛み(咽頭炎)について
概要
喉の痛みは主にウイルス感染が原因で、医学的には「咽頭炎」と呼ばれます。風邪やインフルエンザの代表的な症状の一つで、子どもの外来受診理由のトップでもあります。その他、扁桃炎や溶連菌感染(いわゆる溶連菌性咽頭炎)も喉の痛みを引き起こします。
症状の確認
喉が乾燥し腫れ、飲み込む時や会話時に痛みを感じます。原因となる疾患に伴う症状が同時に現れることが多く、例として:
- インフルエンザが原因の場合:鼻水、発熱、咳が併発
- 溶連菌性咽頭炎が原因の場合:胃腸症状、 高熱、咽頭膿、頭痛、悪寒が見られることがあります
重要性と合併症
ウイルス性の喉の痛みは通常軽症ですが、溶連菌性咽頭炎は適切に治療しないとリウマチ熱や腎炎(急性糸球体腎炎)といった重篤な合併症を引き起こす恐れがあります。
罹患率(子ども)
米国の調査では、子どもの約10〜12%が喉の痛みで小児科を受診し、そのうち約3分の1が溶連菌感染と診断されています。特に5歳から10歳の子どもで罹患率が最も高いです。
リスク要因と予防策
- 喫煙(本人・受動喫煙)や化学物質・アレルゲンへの曝露は喉の刺激を増加させます。
- 手洗いなどの基本的な衛生管理は感染リスクを大幅に低減します。
- 慢性副鼻腔炎は喉の感染を繰り返す原因となります。
専門家からのアドバイス
糖尿病、化学療法、HIV感染などで免疫力が低下している場合は、ウイルス・細菌感染のリスクが高まります。喉の痛みが疑われるときは、迅速抗原検査や培養検査で溶連菌の有無を確認し、感度は概ね80〜90%です。適切な抗生物質治療が必要な場合は、早期に医師の診断を受けましょう。
