足の爪の変形・巻き爪(爪肥大症)の対処法
外観
爪の側面が皮膚に深く食い込み、時には小さな刃のように皮膚を突き刺すことがあります。その結果、感染が起こり、肉芽組織(傷口の治癒に伴う皮膚の肥厚)が形成されます。
爪に関係する原因
巻き爪の主な原因は、つまずきや繰り返しの外傷、靴や靴下が小さすぎる・きつすぎることです。爪真菌感染や不適切な爪切りも皮膚が爪の上に折りたたまれる原因になります。遺伝や加齢も影響します。
健康状態に関係する原因
鉄や亜鉛の欠乏、甲状腺機能障害は爪が上向きに曲がりやすくし、外傷を受けやすくします。一方、爪が下向きに曲がる場合は心臓・肝臓の疾患、呼吸器疾患、ビタミンB12欠乏が考えられます。
自宅でのケア
軽度の巻き爪は自宅で対処可能です。感染が疑われる、または糖尿病・神経障害・血行障害などのリスクがある場合は必ず医師の診察を受けてください。室温の水にエプソム塩を溶かし、足を浸すと炎症が和らぎます。爪の側面を優しくマッサージし、炎症を抑えましょう。ただし、爪を何度も切ったり、ノッチを入れたり、綿を詰めたりするのは逆効果です。これらは爪の成長パターンを変えず、細菌感染を招く恐れがあります。
医師による治療
診察後、感染には経口抗生物質、炎症には抗炎症薬が処方されます。爪の側縁を小手術で除去すれば痛みと炎症が軽減し、感染が治りやすくなります。再発が頻繁な場合は爪根(母爪)を除去することがあります。
予防策
正しい爪の手入れが巻き爪予防の基本です。爪はまっすぐに切り、白い先端部分は残します。靴は足に合ったサイズを選び、足先が圧迫されないようにしましょう。靴が緩いと足が前方に押し出され、同様の圧迫が生じます。
重篤な症状
爪が肥大し、光沢があり異常に曲がる「爪肥大症(クラブリング)」は、心臓・肺疾患、炎症性腸疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎)、肝硬変、甲状腺障害などの全身疾患を示すサインです。これらの症状がある場合は速やかに専門医の診察を受けてください。
