デブリドメントは、壊死組織・異物・治癒が不十分な組織を除去し、創傷の回復を促す処置です。皮下トンネルや感染の有無を確認する目的でも行われます。処置は慎重に行われ、重症創傷では繰り返しが必要になることがあります。創傷が数年かかっても治癒しない、あるいは永久に治らないケースもありますが、重大な副作用は稀です。
副作用が現れる場合、その重症度は患者の状態に左右されます。特に以下の要因があるとリスクが高まります。
- 感染症や免疫障害
- 既往症(循環不全、糖尿病など)
- 喫煙、栄養不良
- 免疫抑制薬やステロイドの使用
痛み
デブリドメント中は局所麻酔で痛みを軽減しますが、深部創や褥瘡の場合は全身麻酔が選択されることもあります。処置後に疼痛や不快感が残ることがあり、負圧や蛆(ウジ)を使用した場合は特に痛みが強くなることがあります。疼痛の程度と持続時間は個人差があります。
出血
処置中や直後に出血が起こるのは一般的です。血管が切断されると予想以上の出血になることがあり、適切な止血管理が必要です。
感染
デブリドメント後に感染が生じるリスクがあります。皮膚表面や創部の細菌が深部組織に侵入すると感染が成立します。感染予防のため、無菌操作と術後の適切な創管理が重要です。
組織への影響
機械的デブリドメントでは、健康な組織が誤って除去されることがあります。その結果、治癒が遅延することがあります。特に糖尿病患者は血管障害や高血糖により創傷治癒が遅れやすく、デブリドメントの負の影響が顕在化しやすいです。
