黄色ブドウ球菌感染創傷のクレンジング方法
ブドウ球菌とは
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)は、皮膚に常在する菌ですが、皮膚が破れ創傷になると体内に侵入し感染を起こします。感染創は赤く腫れ、膿や分泌物が出ることがあります。これらの分泌物は大量の菌を含むため、ドレッシング交換時に必ず処理し、二次感染を防ぐ必要があります。
目的
創傷のクレンジングは、治癒過程で出る滲出液や壊死組織(スラフ)を除去し、前回のドレッシングの繊維や汚れも取り除くことです。健康な肉芽組織は赤く、細かいハンバーグのような見た目で、これを傷つけないよう注意します。
必要なもの
- 石鹸と流水(手洗い用)
- ラテックス手袋
- 滅菌ガーゼ(4×4cm)
- 清潔なタオル
- 生理食塩水(推奨)
- 清潔な洗面器
- クレンジング後に使用する新しいドレッシング材料
手順
- 手を十分に洗浄し、清潔なタオルを傷部の下に敷いて水や汚れを受け止めます。
- ドレッシングを取り外します。取りにくい場合は、滅菌食塩水で軽く浸して柔らかくします。医師の許可があれば流水でも可です。
- 開放創を食塩水で洗浄します。食塩水の「弾丸」やスプレーがある場合は、直接創面に噴射し、やさしく撹拌して汚れを浮かせます。
- 排出物がある場合は、創部と周囲の健常皮膚から丁寧に洗い流します。色、粘度、臭いを観察し、医師に報告できるようメモしておきます。
- 創部を中心から外側へ向かって軽くたたくようにして乾かします。これによりスラフや汚れが自然に剥がれます。
- 医師の指示に従い、新しいドレッシングを適用します。テープは皮膚や創に直接貼らないよう注意します。
- 使用済みのガーゼや手袋などは廃棄し、最後に手洗いを行います。
