ガドリニウムによる障害を防ぐ方法
概要
ガドリニウムは自然界に単体で存在せず、主に中性子を吸収する性質から放射線撮影や原子炉で使用されます。また、強い常磁性を持つためMRI(磁気共鳴画像)にも利用され、造影剤として体内に注入されます。しかし、腎性全身性線維症(NSF)や腎性線維性皮膚症(NFD)といった重篤な副作用を引き起こすことがあります。特に腎機能が低下している患者では致命的になることもあります。
ガドリニウム障害を減らすための対策
- 使用を避ける
ガドリニウムは健康な人でもNSF/NFDを引き起こす可能性があります。現在、根本的な治療法はなく、症状は注射後数日から最大2年までに現れます。
- 早期発見
早期に発見すれば進行を遅らせることが可能です。ジョンズ・ホプキンス大学の研究(『Journal of Radiology』)では、平均症状出現までの期間は29日と報告されています。注射後に以下の症状が現れたら速やかに検査を受けてください。
- 皮膚の腫れ、赤い斑点、かゆみや痛み
- 関節の腫れや痛み
- 組織周囲へのカルシウム沈着
- 骨の痛み、目の周りに黄色いプラーク
- 皮膚の洗浄
服をすぐに着替え、石鹸水で皮膚を何度も徹底的に洗い流します。
- 緊急時の対応
ガドリニウム造影剤を受けた人が呼吸停止した場合は、すぐに新鮮な空気のある場所へ移し、CPRができるなら実施してください。人工呼吸が必要になる可能性があるため、速やかに医療機関へ搬送します。
