破傷風は何が原因で起こるのか?
概要
破傷風は、土壌や動物の糞などに生息する嫌気性菌 Clostridium tetani が皮膚の傷口から体内に侵入し、産生する毒素によって神経系を攻撃する疾患です。世界中で発生しますが、予防接種が十分に行われていない貧しい国で特に多く見られます。米国では、就学前に破傷風ワクチン接種が義務付けられており、年間 50〜100 件程度が報告されていますが、主にブースター接種を受けていない成人に発症します。
重要性
- 破傷風は極めて痛みを伴い、神経系を攻撃して制御不能な筋肉痙攣を引き起こします。
警告
- 土や錆、動物の排泄物に存在する菌胞子が、擦り傷や開放創から体内に侵入し、毒素を産生して破傷風を引き起こします。
分布
- 破傷風は世界中で見られ、菌胞子は土壌、ほこり、錆、動物の糞などに広く存在します。
予防・対策
- 破傷風は予防接種と適切な創傷管理で防げます。子どもはジフテリア・破傷風・百日咳(DTP)ワクチンを5回系列で接種し、成人は10年ごとにブースター接種が推奨されます。傷口が深く破傷風のリスクがある場合は、破傷風免疫グロブリン(TIG)を速やかに投与し、毒素の作用を抑制します。
症状と影響
- 破傷風感染は筋肉痙攣、頭痛、顎の痙攣(顎関節痙縮、いわゆる「ロックジョー」)などを引き起こします。治療せずに放置すると痙攣が全身に広がり、最終的にけいれん発作や死亡に至ります。
