スポーツヘルニアの症状と対策

スポーツヘルニアは、腹壁の筋肉や結合組織が弱くなることで起こり、最終的に組織が裂けてヘルニアが形成されます。主にホッケー、サッカー、ラグビー、陸上競技の選手が罹りやすいとされています。

症状

  • 腹部の痛み、特に下腹部の片側に集中する痛みが現れます。

  • 咳やくしゃみ、走行、キックなどの動作で痛みが増強します。

  • 鼠径部(そけいぶ)にも痛みが広がり、場合によっては精巣に違和感を感じることがあります。

診断

  • スポーツヘルニアに特化した検査は存在しませんが、MRIや超音波検査で他の鼠径部疾患を除外します。

  • 医師は患部の触診や患者のスポーツ歴・症状を総合的に評価し、ヘルニアの可能性を診断します。

治療

  • まずは痛みを誘発する活動を中止し、安静を保ちます。

  • イブプロフェンなどの抗炎症薬と、1日3〜4回、20〜30分間のアイシングを組み合わせて痛みを軽減します。

  • 軽症の場合は数週間から数か月で症状が改善しますが、重症例は手術が必要になることがあります。

手術

  • 従来の手術は大きな切開で腹壁を開き、損傷した結合組織を再固定する方法です。

  • 近年は腹腔鏡手術が導入されており、3つの小さな切開とカメラを用いて低侵襲で治療できます。ただし、まだ導入が進んでいないため、対応できる外科医は限られています。

注意点

  • スポーツヘルニアが疑われる場合は、早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けましょう。

  • 診断が確定するまで、痛みを悪化させる動作は控えてください。自己判断で放置すると、症状が悪化し回復が遅れる恐れがあります。

創傷・けが - 関連記事