褥瘡(床ずれ)の治療法
褥瘡(圧迫性潰瘍)は、長時間同じ姿勢でいることにより血流が阻害され、皮膚や組織が損傷する状態です。主に臀部・股関節・かかとに発生しやすいですが、圧力がかかる部位ならどこでも起こり得ます。以下に、褥瘡の予防と治療に有効な方法をまとめました。
圧力を軽減する
最も基本的な対策は、患部への圧力を取り除くことです。2時間ごとに体位を変えるスケジュールを作り、介護者が確実に実行できるようにしましょう。定期的な体位変換により、潰瘍の進行や新たな発生を防げます。
サポート具を活用する
圧力を分散させるクッションやパッドを使用すると、血流が保たれやすくなります。体格・体重・活動度に合わせて最適なサポート具を選ぶため、医師や理学療法士に相談してください。
創部を清潔に保つ
潰瘍ができたら、感染リスクを減らすために創部をしっかり洗浄します。小さく開いていない創は石鹸と水で、潰瘍がある場合は生理食塩水で洗浄し、滅菌されたガーゼで覆います。
抗生物質の使用
感染が疑われる場合は、医師の指示に従い経口抗生物質を投与します。潰瘍が進行しているときは、感染予防のために必須です。
デブリードメント(壊死組織除去)
壊死した皮膚は創の治癒を妨げるため、外科的、機械的、化学的に除去します。外科的切除、機械的洗浄、酵素や薬剤による化学的除去のいずれかの方法で、健全な組織の再生を促します。
ハイドロセラピー(水治療)
症状や部位に応じて、医師がハイドロセラピーを勧めることがあります。ジェット付きの水槽に浸すことで、創部の汚れや壊死組織が自然に除去され、血流が改善されます。
