歯科用ナイトガードの種類と選び方
歯科用ナイトガードは、歯科医が様々な口腔内障害の予防・治療のために処方する装置です。睡眠中に起こる歯ぎしりや顎の締め付けは、歯や顎関節にダメージを与えることがあります。ナイトガードは、オーダーメイドタイプと市販タイプの2種類があり、症状や目的に応じて選択します。
歯科用ナイトガードが処方されるケース
歯ぎしり(ブラキシズム)や顎関節症(TMD・TMJ)による顎の締め付けを抑えるために、歯科医が処方します。
夜間に起こる歯・顎の障害の原因
ストレスや不安、抑圧された怒りなどの心理的要因。
歯の欠損や不整列、噛み合わせの異常。
パーキンソン病やハンチントン病などの神経系疾患。
成長期の子どもは顎や歯の発達過程で一時的に歯ぎしりをすることがありますが、ほとんどは自然に解消します。
歯科用ナイトガードの種類
オーダーメイド型:患者の口腔内を精密に測定し、個々の形状に合わせて作製するため、フィット感と耐久性が高く、重度の歯ぎしりにも効果的です。
市販型(一般販売):ワンサイズまたは調整可能な「沸かして噛む」タイプが主流です。フィット感は個人差がありますが、手軽さと低価格が利点です。シングルウォールよりも二重壁構造のものは、密着度が高く、オーダーメイドに近い効果が期待できます。
素材の選択:柔らかいプラスチックやシリコン製のものは快適ですが、強度が必要な場合は硬めの素材を選びましょう。
ナイトガードの仕組み
就寝中に上下の歯が直接接触しないよう、口腔内に装着します。柔らかい素材で作られているため、違和感が少なく、睡眠の妨げになりません。
沸かして噛むタイプは、熱湯で加熱して柔らかくした後、上下の歯列に合わせて噛むことで個々の形に成形されます。硬化後は歯列にフィットしたナイトガードが完成します。
一部の市販品は「セルフフィット」技術を採用し、簡単な調整だけで適切な密着感が得られるよう設計されています。
ナイトガードがもたらす効果
睡眠中の歯ぎしりや顎の締め付けを抑制し、起床時の顔面痛、頭痛、耳の痛み、顎関節痛、歯の知覚過敏、頬の出血などの症状を軽減します。
歯の割れ、欠け、すり減り、エナメル質の侵食、顎関節のずれといった長期的なダメージの進行を防ぎます。
症状が改善しない場合や重度の場合は、オーダーメイドのナイトガードへの切り替えを検討してください。
