歯周疾患が引き起こす全身疾患とは
歯周疾患(重度の歯周炎や歯周病)は口内だけの問題ではありません。研究者は長らく、口腔の状態と全身の健康が密接に関連していると指摘しています。したがって、歯を磨くことは口元の美しさや口腔衛生のためだけでなく、全身の健康維持にも重要です。
心臓疾患
米国心臓協会(AHA)によると、口腔衛生が不十分な人は冠状動脈性心疾患になるリスクが高いとされています。研究はまだ完全には結論付いていませんが、重度の歯周疾患と心臓疾患の関連は広く信じられています。関連する疾患には、感染性心内膜炎(細菌性心内膜炎)も含まれます。
原因
米国歯周病学会(AAP)は、歯周病患者は冠状動脈疾患になる確率が約2倍であると報告しています。歯周病が心臓に与える影響は完全には解明されていませんが、いくつかの仮説があります。口腔内の細菌が血栓形成に関与し、血流を阻害する可能性や、口腔内のプラークが血管の炎症を引き起こす可能性が指摘されています。
呼吸器疾患
米国歯科医師会(ADA)によると、進行した歯周病は肺炎の原因となり得ます。口腔内の細菌が下気道に移行し、呼吸器感染や既存の肺疾患の悪化に関与すると考えられています。
糖尿病
オハイオ州立大学歯学部の研究では、歯周病は糖尿病の早期兆候とされ、血糖値の上昇と関連しています。重度の口腔疾患は糖尿病の管理を困難にすることも報告されています。
妊娠合併症
健康情報会社A.D.A.M.の報告によれば、歯周病は妊娠中の合併症と関連しています。具体的には、妊娠後期に発症する高血圧性疾患(子癇前症)などのリスクが高まります。
