ナイトガードの種類と選び方

ナイトガードは、睡眠中の歯ぎしり(ブラキシズム)から歯を守るためのマウスピースです。歯列矯正用リテーナーのように歯を矯正するタイプもあります。患者さんの症状や予算に合わせて、さまざまなタイプが用意されています。市販の軟らかいガードは保護効果が低いことがあるため、できるだけ専門家の診断を受けることが重要です。

全覆式(フルカバレッジ)

全覆式ナイトガードは、上顎または下顎のすべての歯を覆います。噛み合わせを変えることなく、上下の歯が直接ぶつかるのを防ぎます。全ての歯が同時にガードに接触するため、最も保守的で安全な選択肢とされ、広く使用されています。

部分覆式(パーシャルカバレッジ)

部分覆式は、問題のある歯だけを覆うタイプです。噛み合わせに若干の変化を与えつつ、歯が直接接触する部分を残すことで、顎の筋肉がリラックスしやすくなり、歯ぎしりや顎の締め付けが軽減されます。

噛み合わせ調整型(リポジショニング)

一部のナイトガードは、全覆式・部分覆式にかかわらず、意図的に噛み合わせを調整します。歯科医が徐々に形状を変えることで、ブラキシズムの原因となる噛み合わせを改善し、時間とともに歯の位置を適切に導きます。

硬質・軟質タイプ

処方箋で作られるナイトガードは、硬質アクリル素材が主流です。硬い素材は形が変形しにくく、長時間の使用でも割れにくい利点があります。一方、軽度の歯ぎしりの場合は、柔らかい素材のガードが快適さを提供しますが、重度の場合は硬質タイプが推奨されます。

市販のナイトガード(OTC)

市販品は手軽に入手できますが、個々の歯形に合わせて作られていないため、噛み合わせが変わりやすく、結果的に歯の位置がずれるリスクがあります。歯科医が推奨しないケースが多く、使用する際は注意が必要です。

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