顎関節症(TMJ)の原因は?

顎関節症(TMJ)は、顎関節が損傷したり位置がずれたりすることで、上顎と下顎の噛み合わせが不均衡になる状態です。顎関節は大きなヒンジで、滑らかに前後に動くはずですが、障害が起きると顎や頭、首、肩に強い痛みが生じます。米国メイヨークリニックによると、米国だけで1000万人以上が何らかのTMJ障害を抱えており、女性に多く見られます。

原因

  • 外傷:頭部への衝撃で顎関節がずれることがあります。
  • 遺伝的・行動的要因:遺伝的素因とストレスなどが組み合わさって発症しやすくなります。
  • 矯正治療:歯列矯正中に噛み合わせが十分に調整されないと、後年にTMJ障害が現れることがあります。
  • ストレスによる歯ぎしりや食いしばり:夜間の歯ぎしりは関節内ディスクや軟骨をすり減らし、障害を引き起こします。

症状

  • 関節部の痛みが最も一般的です。
  • 口が開かない、関節がロックする感覚。
  • 頭部、耳、肩への放散痛。
  • 顎を開閉したときのカチッとした音やポップ音。

治療法

  • まずは疼痛緩和を目指します。市販の鎮痛剤や、必要に応じて筋弛緩剤・ステロイド系抗炎症薬が処方されます。
  • 疼痛が和らいだら、顎のバランスを整える治療へ移行します。最も一般的なのは、歯に装着するスプリント(マウスピース)で顎を安定させ、歯ぎしりや食いしばりから保護する方法です。
  • 矯正治療で噛み合わせを改善することもあります。
  • 低用量の三環系抗うつ薬は、疼痛緩和と歯ぎしり抑制に有効です。

手術

  • 手術は最終手段とされます。関節ディスクの修復や除去、関節置換術が行われます。
  • 関節洗浄術(関節鏡下関節穿刺、アートロセントシス)は、関節内のデブリや炎症を洗い流す方法です。

セルフケア

  • 痛みがある部位に温湿布や冷却パックを当てると緩和されます。
  • 顎筋肉を伸ばすエクササイズが有効です。
  • ストレスはTMJの大きな要因です。深呼吸、瞑想、バイオフィードバック、定期的な運動でリラックスしましょう。
  • 認知行動療法やバイオフィードバックに熟練した心理士のサポートも効果的です。

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