歯科医が使用する歯科用具と機器の全体像
歯科医が使用するツールは、患者にとっては威圧的に見えることがありますが、正しく訓練された歯科医はこれらを駆使して安全かつ正確に治療を行います。本稿では、基本的なハンドツールから電動機器、吸引装置、レントゲン撮影まで、主要な歯科用具を紹介します。
基本的なハンドツール
歯科医の基本的なハンドツールは、長い柄を持つ器具で、口腔内を観察しながら作業できるよう設計されています。主なものは以下の3種です。
- 口腔鏡:ライト付き、拡大鏡や二面鏡などがあり、視界を確保します。
- プローブ:金属製で先端が様々な形に曲がっており、歯や歯肉、修復物の状態を触診します。
- ピンセット:小さな材料の配置や除去に使用します。
診療チェアと照明
歯科医が治療を行う場所は「オペラトリー」と呼ばれ、患者用のチェアは高さや角度を電動で調整でき、足ペダルで操作することが一般的です。照明は壁掛け、天井掛け、またはフロアスタンド型があり、必要に応じて光量や投射角度を調整できます。手工具や材料を置く可動式のユニット(デンタルユニット)も備えられています。
ロータリーツール(電動ハンドピース)
ロータリーツールは電動ハンドピースで、各種アタッチメント(バース)を装着してドリル、形状形成、研磨、ポリッシュなどの作業を行います。歯組織の除去や詰め物の削除など、精密かつ高速に処理できるのが特徴です。バースは形状やサイズが豊富に揃っています。
吸引装置
治療中に口腔内の唾液や血液を除去するため、低容量の吸引システムが使用されます。吸引はデンタルトレイユニットに接続され、綿球や綿パックも併用して余分な液体を吸収し、患者が窒息しないようにします。
レントゲン撮影
歯科診療はまずX線撮影から始まり、患者の口腔内の状態を把握します。診療所には撮影用のレントゲン装置とフィルム(またはデジタルセンサー)が備えられており、撮影サイズは口腔部位に合わせて選択します。撮影後はアシスタントが画像を取得し、歯科医は専用モニタで結果を確認します。
