歯茎が虫歯に与える影響
米国国立医学図書館(NLM)によると、虫歯は全疾患の中で2番目に多い疾患で、子どもに特に多く見られます。若年層では歯を失う主な原因の一つでもあります。毎日のブラッシングとフロスで歯を清潔に保つことは虫歯予防に重要ですが、歯茎の健康も同様に大切です。
プラーク(歯垢)
口内に常在する細菌が食べ物を酸に変え、細菌・酸・唾液・食べかすが結合してプラークが形成されます。プラークは歯の表面、特に歯茎のすぐ上に付着し、除去しないと歯石に変わります。プラークや歯石に含まれる細菌は歯茎を刺激し、炎症や歯周病の原因となります。
虫歯(う蝕)
プラーク中の酸が歯のエナメル質を溶かし、穴やくぼみ(虫歯)を作ります。放置すると酸の作用が続き、深い虫歯は痛みや膿瘍(歯の感染)を引き起こすことがあります。歯茎のすぐ下にプラークがたまると、歯の側面や根元に虫歯ができやすくなります。
歯茎の退縮(歯肉退縮)
加齢や歯周病などで歯茎が後退すると、歯の根が露出し、プラークが付着しやすくなります。根面はエナメル質よりも柔らかく、保護層のセメント質も失われやすいため、虫歯になりやすいです。
歯周病
歯周病は歯を支える歯茎や骨の感染症です。初期は歯肉炎で、歯茎が赤く腫れ、ブラッシング時に出血します。進行すると歯周炎となり、歯茎が歯から離れ、歯の根が露出します。CDCの調査では成人での罹患率が高く、50歳以上の多くが根面の虫歯を抱えていると報告されています。
予防と対策
糖尿病、喫煙、免疫低下、ストレス、遺伝、特定の薬剤、女性ホルモンの変動、口腔衛生不良などが歯周病のリスク要因です。歯周病は虫歯の原因になるため、毎日のブラッシングとフロスはもちろん、年に1回以上の歯科受診でプロフェッショナルなクリーニングとチェックを受けることが最善の防御策です。
