子どもの一般的な歯の問題
子どもはさまざまな口腔衛生の問題に直面し、歯科医院へ行く機会が増えます。発育過程で起こる指しゃぶりや歯が生える痛み(歯の萌出)は自然な現象ですが、虫歯や早期の歯の喪失は予防・治療が可能です。ここでは主な問題と対策を紹介します。
歯の萌出(はじめての歯が生える時期)
赤ん坊の最初の歯は生後5〜7か月頃に現れます。この期間、歯が歯茎を突き破って生えてくることを「歯の萌出(はじめての歯が生える時期)」と呼びます。むくんだ歯茎やよだれ、噛む行動は自然な反応で、風邪や下痢、高熱の原因にはなりません。これらの症状が続く場合は、医師に相談してください。
哺乳瓶むし歯(ナースィングカリエス)
哺乳瓶むし歯は、赤ん坊がミルクやジュースの入った哺乳瓶を持ったまま寝ることで起こります。主に1〜2歳児に見られますが、授乳中に寝てしまう母乳の赤ん坊もリスクがあります。最初は歯に白い斑点が現れ、次第に茶色く変色し、歯が破壊されます。寝るときは水以外の飲み物を与えないようにし、予防に努めましょう。
指しゃぶり
指しゃぶりは幼児期に多く見られる習慣で、5歳までにやめれば通常は問題ありません。しかし、前歯が生え揃う時期に続くと、噛み合わせのずれや前歯の突出、歯肉炎などのリスクが高まります。
虫歯(カリエス)
虫歯はエナメル質が酸で溶かされることで起こります。ミルク、キャンディ、炭酸飲料、ジュース、シリアルなど糖分やデンプンを含む食べ物が歯に残ると、口内細菌がそれらを分解して酸を産生し、プラークが形成されます。プラークが長時間付着するとエナメル質が破壊され、虫歯になります。1日2回以上のブラッシングと、2歳以降のフロス使用、砂糖の摂取を抑えたバランスの良い食事が予防の鍵です。
歯の破折・早期の歯の喪失
子どもは活発に遊び、ホッケーや自転車、遊具での転倒などで歯が欠けたり抜け落ちたりすることがあります。乳歯が欠けた場合、損傷が軽度なら保存し、重度なら抜歯します。乳歯が早く失われると、隣の歯が空いたスペースへ移動し、永久歯の生え方に影響します。そのため、スペーサーやブリッジで空間を維持する処置が行われます。
