フロスに関する誤解と正しい実践方法
患者さんはフロスをしない理由として、歯茎へのダメージが心配、歯と歯の間が狭い、出血、痛み、時間がない、必要性を感じない、違和感があるなど、さまざまな言い訳を挙げます。しかし、フロスを怠ると有害な細菌が歯と歯茎にプラークを形成し、歯周病や虫歯の原因となります。また、歯の表面の約40%を占める内側はフロスでしか届きにくく、定期的にフロスしないと口臭も改善しにくいです。正しいフロスのやり方を学べば、歯茎や歯へのダメージを防げます。
1. フロスは1日1回に限定する
フロスは1日1回が目安です。細菌が歯間に定着しプラークを形成するまでに約24時間かかりますので、1日1回のフロスで十分です。過度にフロスを行うと歯茎を刺激し、最終的に損傷する恐れがあります。
2. 優しく扱う
フロスを歯茎に強くこすりつけたり、歯のエナメル質を鋸状に削るような粗い動作は避けましょう。過剰な圧力や荒い動きはエナメル質の摩耗、歯の動揺、歯茎組織の損傷につながります。
3. 歯の内側を重点的に
フロスを歯の側面に沿って曲げ、優しく上下に動かしながら歯の裏側や奥歯の内側まで届かせます。歯茎の中に無理に押し込む必要はありません。
4. フロスの種類と選び方
歯が密集している場合は、ワックス加工されたフロスやフロスピックを使用すると扱いやすくなります。歯楊枝は刺激が強いため、使用は控えめにし、必要なときだけ優しく使いましょう。
