歯茎退縮の原因と治療法
熱いものや冷たいものに対する感度が高くなったり、歯と歯茎の間に隙間ができてきたと感じたら、歯茎退縮の可能性があります。カリフォルニア歯科協会によると、40歳以上の成人に多く見られますが、若い人でも起こります。予防と治療が可能です。
原因を知る
ほとんどの場合、歯茎退縮は歯周病の結果であり、口腔衛生不良が主因です。歯垢が歯茎ラインにたまり、含まれる毒素が歯茎組織を刺激します。毎日のブラッシングとフロッシングで除去しないと、歯茎が歯から離れ、ポケットができ、さらに歯垢や細菌が溜まりやすくなります。
また、歯並びの不正や外傷により歯が緩んだり抜け落ちたりすることでも退縮が起こります。
症状の見分け方
最も分かりやすいのは、歯と歯茎の間に隙間(ポケット)ができることです。歯茎が後退すると歯が長く見え、口臭、腫れや出血、歯の揺れ、歯列の変化、露出した根に対する強い知覚過敏などが現れます。
診断方法
治療前に歯科医はまず問診を行い、服用中の薬や既往歴、家族歴などを確認します。その後、レントゲン撮影で骨の減少やポケットの有無、根部の虫歯を確認します。さらに、米国歯科医師会が推奨するプローブで歯茎と歯の間の深さを測定し、退縮の程度を評価します。
外科的でない治療
市販の知覚過敏用歯磨き粉や、歯科医が塗布するデセンシタイジング剤で根の露出による痛みを和らげます。
ポケットの深部クリーニング(スケーリング・ルートプレーニング)は、通常4回の診療(口腔の4象限)で行われます。歯科衛生士が歯と歯茎の間の歯垢と細菌を除去し、歯冠を研磨して再付着を防ぎます。細菌感染が原因の場合、3か月ごとにメンテナンスを行い、歯垢の蓄積が抑えられるまで継続します。
外科的治療
露出した根が強い知覚過敏を引き起こす場合、根管治療が行われます。歯冠または歯茎から腐敗した根を除去し、クラウンで補強します。
ソフトティッシュ・グラフト(歯茎移植)は、失われた歯茎組織を他の部位(隣接歯、口腔底部、またはドナー組織)から採取し、欠損部に縫合して再生させます。
予防策
歯茎退縮は予防可能です。最低でも1日2回、食後や間食後に歯を磨くことが理想的です。ブラッシング前のフロッシングで、ブラシだけでは届かない食べかすやプラークを除去します。さらに、半年に1回の定期的な歯科検診とプロフェッショナルクリーニングで、歯垢を徹底的に除去しましょう。
