リンパ節の腫れと歯ぐきの出血:原因と対処法
はじめに
顎のリンパ節が腫れ、歯茎から出血する症状は、さまざまな疾患が原因となります。軽度のものは自然に改善することもありますが、放置すると重篤化するケースもあるため、早めの受診が重要です。
主な原因
歯周病
歯垢や歯石がたまり、歯と歯茎の境界に炎症が起きることで出血します。進行すると歯槽骨が破壊され、顎のリンパ節が腫れることがあります。治療は抗生物質、スケーリング、適切な口腔ケアが基本です。
歯の感染(歯髄炎・根尖性歯周炎)
虫歯やひび割れが原因で歯の内部が感染すると、炎症が顎のリンパ節に波及し腫脹します。抗生物質と根管治療が主な対処法です。
副鼻腔炎
副鼻腔の感染や炎症が顔面全体に圧迫感を与え、顎のリンパ節が腫れることがあります。抗生物質や去痰薬、鎮痛剤で治療します。
中耳炎
耳の感染が顔面のリンパ節に影響し、腫脹を引き起こすことがあります。抗生物質と鎮痛剤で対処します。
伝染性単核球症(モノ核症)
ウイルス感染によりリンパ節腫脹、歯茎出血、倦怠感、発熱などが現れます。安静と対症療法が中心です。
HIV/エイズ
免疫低下に伴い、慢性的なリンパ節腫脹や歯茎出血が起こります。抗レトロウイルス療法が根本治療です。
悪性腫瘍(リンパ腫・白血病など)
稀ではありますが、顎のリンパ節腫脹と歯茎出血は血液がんの兆候になることがあります。確定診断は生検・画像検査で行い、がんの種類と進行度に応じた治療が必要です。
セルフケアと対処法
症状が軽度の場合、以下の方法で一時的に緩和できます。
・温かい塩水で1日数回うがいする
・柔らかい歯ブラシで優しくブラッシングし、デンタルフロスは慎重に使用する
・市販の鎮痛剤(イブプロフェンまたはアセトアミノフェン)で痛みと腫れを抑える
・喫煙とアルコールは控える
しかし、上記の対策だけで改善しない、または症状が急激に悪化する場合は、速やかに歯科医・内科医を受診し、正確な診断と適切な治療を受けてください。
