歯周病の抗生物質
抗生物質の使用
抗生物質は単独で、または歯周外科手術と併用して使用されます。近年、歯科医は経口投与よりも局所投与を選ぶ傾向が強まっています。局所抗生物質は手術単独よりも効果的であると報告されており、術後の感染予防にも用いられます。しかし、抗生物質の過剰使用は耐性菌のリスクを高め、将来の感染治療を困難にする懸念があります。
テトラサイクリン
テトラサイクリンは広範囲に作用する強力な抗生物質で、歯科手術後の細菌感染を抑えるために最もよく使用されます。細菌を死滅させるだけでなく、炎症を抑制し、結合組織分解酵素であるコラゲナーゼの活性も阻害します。標準的な投与は10日間の服用ですが、近年は歯科医が局所的に使用するケースが増えています。
マクロライドとキノロン系
マクロライド系はテトラサイクリンの代替として炎症抑制に用いられ、細菌の増殖を阻害します。キノロン系はA. actinomycetemcomitans の感染除去に重要です。メトロニダゾールはペニシリンやテトラサイクリンと併用し、重度・慢性の歯周炎治療に使われます。
エリゾル(Elyzol)
エリゾルはストリップやジェル状で歯茎に直接貼付する局所抗生物質です。主成分はメトロニダゾールで、細菌だけでなく寄生虫にも効果があります。
PerioChip
PerioChip は歯周ポケットに装着する小型チップで、クロルヘキシジンという抗菌剤をゆっくりと放出し、局所的に消毒効果を発揮します。
Arestin
Arestin は微小カプセル化された抗生物質で、歯周ポケットに配置します。研究では、術後の維持管理よりもポケット深さの減少に有効であることが示されています。
Actisite
Actisite はデンタルフロスにテトラサイクリン塩酸塩をコーティングした製品で、歯と歯茎の間に擦り込むように使用します。歯周メンテナンスに初期に導入された抗生物質の一つです。
