歯周病とは?原因・症状・種類・予防法を徹底解説
歯周病(歯肉炎・歯周炎)は、歯の周囲の組織や顎骨を侵す細菌感染です。適切な予防と治療により防げますが、放置すると歯の喪失につながります。歯周病を予防するために、種類・原因・症状・対策を把握しましょう。
歯周病とは
米国歯周病学会(AAP)によると、歯周病は歯の周囲の歯肉と骨に起こる慢性細菌感染です。「periodontal」は「歯の周り」という意味です。歯肉炎(Gingivitis)や歯周炎(Periodontitis)といった形で、1本の歯だけでも、複数の歯でも発症します。痛みが少なく自覚しにくいため、定期的な歯科受診が重要です。
原因
最も軽度の歯周病は歯肉炎です。歯垢(プラーク)中の細菌が歯肉を炎症させます。主な原因は不十分な口腔衛生です。歯肉炎を放置すると、歯肉の下に細菌が広がり、歯を支える組織と骨が破壊される歯周炎へと進行します。歯肉が歯から離れポケットが形成され、最終的に歯がゆるみ、抜歯が必要になることがあります。
症状
米国歯科医師会(ADA)が示す主な症状は次のとおりです。
- 赤く腫れた歯肉、出血しやすい
- 歯肉の後退(歯茎が下がる)
- 口臭が続く
- 歯と歯肉の間に膿がたまる
- 歯がゆるむ
- 噛み合わせの変化
- 部分義歯の装着感の変化
歯周炎のタイプ
AAPが分類する代表的な4種類の歯周炎は以下です。
- 慢性歯周炎:最も一般的な形態で、ポケット形成と歯肉後退が進行し、歯の緩みは徐々に起こります。成人に多いですが、年齢は問わず発症します。
- 進行性歯周炎:治療が遅れると急速に組織と骨が失われ、健康な人でも重篤化します。
- 全身性疾患に伴う歯周炎:若年で発症しやすく、心臓・呼吸器疾患や糖尿病などの全身性疾患と関連します。
- 壊死性歯周炎:組織・靭帯・骨が壊死(細胞死)し、HIV感染や栄養不良の患者に多く見られます。
予防・対策
歯周病の最も効果的な予防は、定期的な歯科受診と自宅での適切な口腔ケアです。
- 1日2回、柔らかい毛先の歯ブラシとフッ素配合の歯磨き粉でブラッシング
- 毎日のデンタルフロスや歯間ブラシで歯間の汚れを除去
- バランスの取れた食事(野菜・果物、全粒穀物、肉・魚、乳製品)で歯と全身の健康を維持
- 歯科医師による定期検診とプロフェッショナルクリーニングを受ける
これらを実践すれば、歯周病の進行を防ぎ、健康な歯を長く保つことができます。
