蝶形骨洞炎(蝶形骨副鼻腔炎)の症状・原因・治療法
蝶形骨洞炎とは
蝶形骨洞(スフィノイド洞)は鼻の奥、頭蓋骨の深部に位置する副鼻腔です。ここが感染すると「蝶形骨洞炎」と呼ばれ、全副鼻腔炎の約2%しか占めませんが、頭痛や視覚障害など重篤な症状を引き起こすことがあります。
主な原因
- アレルギー:鼻粘膜の炎症と腫れが起こり、粘液の排出が妨げられて感染しやすくなります。
- 風邪・インフルエンザ:上気道の炎症が副鼻腔まで波及し、同様に排液障害を招きます。
- 細菌感染:鼻や喉から細菌が蝶形骨洞へ侵入し、炎症を起こします。
- 真菌感染:カビが同様に侵入し、特に免疫低下時に問題となります。
- 構造的異常:鼻中隔偏位や鼻ポリープなどが排液路を塞ぎ、感染リスクを高めます。
症状
- 頭痛:前頭部や目の奥に鈍い圧迫感やズキズキした痛みが現れます。
- 顔面痛:頬や上顎、眼周辺に痛みが走ることがあります。
- 鼻詰まり:軽度から重度までの鼻閉が伴い、鼻水が出ることもあります。
- 後鼻漏:透明、黄色、緑色の分泌物が喉に流れ込み、のどの痛みを引き起こします。
- その他:発熱、寒気、倦怠感、食欲不振など全身症状が現れることがあります。
診断
症状と問診に加え、医師は鼻腔内視鏡や画像検査(CT、MRI)を用いて蝶形骨洞の炎症や構造異常を確認します。
治療法
主に以下の方法が取られます。
- 抗生物質:細菌性の場合の感染除去。
- デコンジェスタント(鼻詰まり解消薬):粘液の排出を促進。
- 鎮痛解熱剤:頭痛や熱を抑える。
- 外科手術:構造的異常の修正や洞のドレナージが必要な場合に実施。
早期の診断と適切な治療により、症状の改善と合併症の予防が期待できます。
