乳児へのシロアリ駆除剤の影響
シロアリ駆除剤はシロアリの個体数を抑制するための農薬で、市販されており木材や土壌に散布できます。しかし、多くの駆除剤は毒性が高く、忌避性がないため、環境や人に対して潜在的な危険性があります。
ピレスロイド系シロアリ駆除剤
シロアリ駆除剤で最も一般的に使用されるのはピレスロイドです。合成化学物質で、キク科の植物「パイレトラム」から抽出された成分を元にしています。酸性の成分がシロアリの神経系を麻痺させ、摂取すると死亡に至ります。多くの製品はシナジストと呼ばれる助剤を添加して効果を高めており、これがさらに毒性を増す要因となります。
問題となる場所
散布方法次第で、乳児や幼児がピレスロイド系駆除剤に触れる可能性があります。駆除剤は木材構造の侵入口を防ぐバリアとして機能し、広範囲に散布する必要があります。そのため、住宅内外の木材や土壌に接触する機会が増えます。ピレスロイドは皮膚からの吸収は比較的少ないものの、吸入により人体へ影響を及ぼすことが知られています。
乳児への影響
乳児はピレスロイドを分解する能力が未熟であるため、重篤な中毒が報告されています。特に喘息やアレルギー体質の子どもでは、喘息発作が誘発されやすくなります。口から摂取すると痙攣、麻痺、呼吸不全による死亡に至ることもあります。また、くしゃみ、鼻詰まり、頭痛、吐き気、協調運動障害、振戦などの症状が現れます。
症状・サイン
以下の症状が見られた場合は、直ちに119へ連絡してください。
- 呼吸困難
- 痙攣
- 異常な眠気
- 激しい喉の痛み
- 口唇や舌のやけど感
これらはピレスロイド中毒の可能性がある重要なサインです。
