学齢期の子どもの胃酸逆流の対策と予防
症状
学齢期の子どもが胃酸逆流を起こすと、激しいげっぷや大量の胃酸が喉に上がり、頻繁に喉をクリアしたくなります。また、強い腹痛を訴えることがあります。学校で症状が出たまま放置すると、集中力が低下し、脱水や疲労、低血糖、栄養不足に陥りやすく、学業成績が不安定になることがあります。さらに、イライラしやすくなり、否定的な行動や感情の爆発が見られることもあります。
家庭でできる対策
・1日3回の大食事ではなく、5〜6回に分けた少量の食事を与える。
・食後は最低2時間は背筋を伸ばした姿勢を保つ。
・柑橘類、トマト製品、炭酸飲料、リコリスやチョコレートなど、酸性の強い食品は控える。
・毎日適度な運動をさせ、身体を動かす習慣をつくる。
・アスピリンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は避ける。
医療機関での治療
家庭での対策で改善が見られない場合は、小児科医に相談しましょう。医師は以下の薬を処方することがあります。
- 抗酸剤(Maalox、Mylanta など)※用量を守らないと便秘・下痢、さらにはくる病のリスクがあります。
- 酸遮断薬(Zantac、Pepcid、Tagamet)
- プロトンポンプ阻害薬(PPI)―Prilosec、Prevacid、Nexium、Axid など、胃酸の分泌を根本的に抑制します。
- 処方薬としては、胃の蠕動を促進するレグラン(メトクロプラミド)や、強い胃収縮を誘発するエリスロマイシンが使用されることがあります。
- 重度で薬物療法が効果を示さない場合は、外科的治療(胃食道逆流手術)を検討しますが、子どもでの適応はまれです。
予防・解決策(学校での配慮)
・給食の代わりに、酸逆流を誘発しにくい食材・飲料を詰めた弁当を持参させる。
・食事時間が短い場合は、ゆっくり食べられるように余分な時間を確保してもらう。
・食後の休み時間や体育の時間を短縮・制限し、急激な活動を避ける。
・水分や軽食、トイレ利用をいつでもできるようにし、必要時に薬を服用できる環境を整える。
・特別行事や季節のイベントで配布されるお菓子や飲み物について、教師に事前に伝えて管理してもらう。
配慮すべき点
・教師やスクールナースと面談の時間を設け、子どもの胃酸逆流の症状、治療計画、薬の投与タイミングについて共有する。
・子どもの名前、症状の概要、対処法、薬の用量・服用時間を書いたインデックスカードを作成し、担任と保健室に常備してもらう。
