乳児のCPRにおけるパルスポイントの確認方法
概要
米国心臓協会によると、年間約35万人が心停止を起こし、うち約16.6万人が死亡します。乳児の場合、心停止の主な原因は酸素欠乏(窒息など)であり、迅速なCPRが生存率を大きく高めます。
CPRの基本手順
呼吸が止まり心拍が無い状態(心停止)では、救助者が血液循環と酸素供給を補うために胸骨圧迫と人工呼吸を行います。乳児へのCPRは次の流れです。
- 口を開け、2回の人工呼吸(約2秒)を行う。
- 乳児の胸骨の下端、乳頭の横線の下に指2本(もしくは親指と人差し指)を置き、約1.5cm(半インチ)深さに圧迫する。
- 30回圧迫したら再び2回の人工呼吸を行い、圧迫と呼吸を交互に続ける。
脈拍の確認ポイント
救助者が脈拍を確認する場合、乳児では上腕の橈骨動脈(腕の内側、二つの筋肉の間のくぼみ)を触診します。成人では頸動脈が用いられますが、一般の救助者が頸動脈を正確に触れるのは難しいとされています。
脈拍確認の時間目安
米国赤十字社は、脈拍は5秒以上、10秒以下で確認することを推奨しています。長時間の確認はCPR開始の遅れにつながり、救命率を下げる可能性があります。
実践上の留意点
- 乳児・小児向けCPRは、ほとんどの救急講習で扱われますが、手の位置や脈拍ポイントが成人と異なる点に注意が必要です。
- 若い保護者やベビーシッター、子どもと関わる職場の人は、米国心臓協会や米国赤十字社が提供する乳児・小児CPRコースを受講しましょう。
CPRの効果
統計によれば、心停止患者の大半は病院に到着する前に死亡します。乳児に対して適切なCPRを速やかに実施すれば、救命の可能性が大幅に向上します。
