子どもの夜間咳について
咳は、喉や肺、気道の刺激物を除去する自然な反射です。子どもは睡眠中に咳が悪化しやすいですが、ほとんどの場合は心配無用です。ただし、特定の咳は医師の診察が必要です。原因を理解すれば、適切なタイミングで小児科を受診でき、症状を和らげて子どもの睡眠を改善できます。
考えられる原因
- 風邪、インフルエンザ、鼻副鼻腔炎、クループ、気管支炎、百日咳、肺炎などが夜間の咳を引き起こすことがあります。症状や咳の音の違いから、ある程度原因を推測できます。
診断ポイント
- 風邪の場合は鼻水や鼻づまり、軽度の熱がみられ、約10日で自然に治ります。副鼻腔炎は顔面の痛みや口臭を伴い、長引くことがあります。クループは深くて吠えるような咳が夜中に突然始まり、吸気時に荒い音がします。乾いた乾性の咳は気管支炎の可能性があり、起床直後に悪化しがちです。長期間続く激しい咳は百日咳の特徴で、咳の合間に深く息を吸い込むと「フーフー」という音がします。肺炎は痰を伴う咳と呼吸困難が主症状です。
治療のポイント
- 咳止め薬は以下の理由で推奨されません。①咳は肺や気道の掃除に役立つ②薬は原因を治さない③4歳未満の子どもには適さない④複数症状を同時に抑える薬は不要な成分を含み副作用のリスクがある。ただし、咳で睡眠が妨げられる場合は小児科医と相談してください。代替として、就寝前にそば蜜(ブックウィートハニー)を少量与えると、ペンシルバニア州医学部の研究で咳の頻度・重症度が薬よりも改善され、睡眠の質も向上したと報告されています。
自宅でできる対処法
- 風邪・インフルエンザ・副鼻腔炎の際は、寝るときに頭部を少し高くすると鼻汁の排出が楽になります。クループには蒸気吸入が有効です。シャワーで温かい湯気を出し、ドアを閉めて子どもを浴室に20分ほど入れさせましょう。クールミスト加湿器や、乾いた咳が出る時は冷たい水分をたくさん飲ませることも効果的です。
考慮すべき点
- 夜間の咳は通常2週間以内に治まりますが、1〜2週間以上続く、または頻繁に再発する場合は喘息の可能性があります。子どもによっては夜間咳が喘息の唯一の症状となります。アレルギー、慢性副鼻腔炎、結核も持続的な咳の原因となります。
警戒すべきサイン
- 新生児や乳児の咳は必ず小児科医に診てもらいましょう。高熱、呼吸困難、顔や舌が青紫色になる、血痰が出るなどの症状がある場合もすぐに受診してください。
