子どもの肥満:遺伝と環境の影響
近年、子どもの肥満は深刻な社会問題となっています。肥満の子どもは成人後も肥満が続きやすく、糖尿病や心臓病といった体重に起因する疾患のリスクが高まります。遺伝的な要因が関与する場合もありますが、環境要因が大きく影響することも知られています。
DNA研究
- ケンブリッジ大学のサダフ・ファルークィ博士らの研究では、染色体16の特定遺伝子の一部が欠損している子どもは食欲が増大し、肥満になりやすいことが示されました。
双子研究
- スタンカード、フォック、フルベックらが行った双子を対象とした研究では、肥満リスクの約75%が遺伝要因に起因し、残りの25%は環境要因とされています。
環境要因
- 食料の入手しやすさや運動機会の有無といった環境は、子どもの肥満リスクに直結します。ジャンクフードが豊富で運動が奨励されない環境では、肥満になる可能性が高まります。
社会経済的要因
- 低所得世帯の子どもは新鮮な果物や野菜へのアクセスが制限され、低価格の高カロリー食品を選びがちです。また、安全に運動できる場所が不足していることも肥満リスクを高めます。
遺伝・環境要因を乗り越えるには
- 遺伝的素因や環境的リスクがあっても、バランスの取れた食事と適切な運動で健康的な体重を維持できます。保護者は適量の健康的な食材を提供し、子どもが毎日最低60分の身体活動を行えるようサポートしましょう。
