子どもの肘骨折と手術について
子どもが伸ばした腕で転倒すると、肘の骨折が起こりやすくなります。転倒後に痛みや腕の動きが制限される場合は、すぐに医療機関で診察を受ける必要があります。早期に適切な治療を行うことで、機能回復と成長期の変形予防が期待できます。小児整形外科医が最適な診断と治療を行います。
肘骨折の症状
- 激しい痛み(主症状)
- 腫れ、圧痛、可動域の制限
肘骨折の診断
- レントゲン撮影で骨折の部位と形状を確認
- 血管や神経の損傷がないかも併せて評価
- 成長期の骨は将来的な影響が大きいため、必要に応じて手術が検討されます
肘骨折の種類
- 上腕骨近位部骨折:8歳以下の子どもに多く、神経障害や血行障害のリスクがあります。
- 遠位端顆骨折(顆部骨折):上腕骨の外側顆が折れることが多く、成長板への影響が懸念されます。
- 内側上顆骨折(エピコンデイル骨折):9〜14歳の子どもに多く見られます。
- 尺骨・橈骨の成長板骨折:成長板が損傷すると変形や成長停止の恐れがあります。
- 橈骨頭骨折・圧迫骨折:強い衝撃で起こります。
- 骨折脱臼:骨折と同時に上腕骨と尺骨・橈骨の位置がずれ、整復が必要です。
手術が必要な場合
- 骨片を固定するためにピン、スクリュー、ワイヤーなどを使用します。
- 全身麻酔下で手術を行い、当日帰宅できることが多いです。
- 術後は3〜5週間のキャスト装着が必要です。
- 早期に可動域訓練を開始し、機能回復を促します。
子どもの肘骨折予防
- スケートやスケートボードなど危険を伴うスポーツでは、肘パッドなどの保護具を必ず使用させましょう。
- 日常の遊びでも保護具の着用習慣を身につけさせることが重要です。
