幼児の強迫性障害(OCD)

概要

強迫性障害(OCD)は不安障害の一種で、絶え間ない考え(強迫観念)により日常生活に支障をきつくする儀式的な行動(強迫行為)が繰り返されます。子どもは自分の行動が強迫観念に起因していることに気づきにくく、親も症状を見逃しがちです。

原因

OCDの正確な原因は不明ですが、研究によりいくつかの要因が示唆されています。子どもの脳内でセロトニンの働きが低下すると、不安や過剰反応が引き起こされます。また、遺伝的要因が強く関与しているとされ、OCDのある親を持つ子どもは発症リスクが高まります。

症状

幼児に見られる代表的な強迫観念は、汚染・細菌・病気への恐れ、攻撃的なイメージ、家族が危害を受けることへの不安、ラッキー番号への執着、秩序・対称性・宗教へのこだわりなどです。これらの不安を和らげるために、子どもは過度に手洗いや清掃を繰り返したり、物事を何度も数え直したり、書き直したり、並べ替えたり、再確認したりします。また、使い道のないものをため込む、汚染や危害が予想される人や物を避ける行動も見られます。通常の子どもでも似たような行動はありますが、OCDの子どもはそれが極端なまでに頻繁で、日常生活の大部分の時間を占めます。

診断

幼児のOCDは主に7歳から12歳の間に診断されます。この年齢層は社会的ストレスが増えるため、不安症状が顕在化しやすくなります。子どもは恥ずかしさから親に相談しにくく、また自分の不安が日常生活に支障をきたしていることに気づかないことが多いです。

治療

治療は薬物療法と行動療法の併用が一般的です。強迫行為を抑えるためにセロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が処方されることがあります。子どもに特化した認知行動療法(CBT)を提供できる専門のセラピストを選び、必要に応じて薬物療法を組み合わせることが推奨されます。

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