小児におけるMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)感染と対策
学校での小児のMRSA感染リスク
米国疾病予防管理センター(CDC)が2007年10月に公表した報告書では、学校環境でのMRSA感染拡大の危険性が指摘され、全国の学校へ警告と予防策が周知されました。感染が確認されたからといって学校閉鎖は推奨されませんが、学校や家庭での積極的な予防・早期対応が重要とされています。
小児のMRSA症状
メイヨークリニックによると、子どものスタフィロコッカス感染はさまざまな形で現れます。軽度の場合はニキビに似た小さな赤い隆起が見られるだけですが、感染が進行すると大きく腫れた膿がたまる潰瘍や、皮膚が破れて膿が溜まる状態になることがあります。開放創からも同様の膿性症状が出ることがあります。
予防策
MRSAは抗生物質に強いものの、適切な衛生管理で拡散を抑えることが可能です。
- 傷口は清潔なガーゼやテープで覆い、定期的に交換する。
- 石鹸と流水で頻繁に手を洗い、特に傷口を扱った後は必ず洗浄する。
- 共有物(タオルやスポーツ用品)は個別に使用し、使用後は洗濯・消毒する。
治療法
MRSAはペニシリン系やメチシリン系の抗生物質に耐性がありますが、以下の薬剤が有効とされています。
- クロラムフェニコールやバクトリム(サルファ薬)を経口で使用。
- 入院患者にはバンコマイシンが標準治療。
- 経口薬としてはFDAが承認したリネゾリドが利用可能。
治療中は手洗い、傷口の覆い、寝具・衣類の定期的な消毒を併せて行うことが推奨されます。
重篤化防止のための追加注意点
適切に対処しないMRSA感染は、血流、骨、肺、心臓など全身に拡がり、生命を脅かす重症化へと進行する恐れがあります。特に免疫力が低下している子どもは注意が必要です。疑わしい症状が出たら早めに医療機関で検査を受け、指示に従った治療を開始しましょう。
